第4回 阪神最終週の傾向(2013~2017)

「開幕週は内枠先行有利」ということは、各開催が始まる度に耳にするかと思います。では、「最終週は外枠差し有利」になるのでしょうか。

 

第4回 阪神開催の最終週における過去5年分のデータを取ってみたので、早速見て行きましょう。(芝コースのみ対象、全59レース)

 

 

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2017年 第4回 阪神最終週

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2016年 第4回 阪神最終週

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2015年 第4回 阪神最終週

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2014年 第4回 阪神最終週

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2013年 第4回 阪神最終週

 

 

これを、枠順ごとの成績で見ると次のようになります。

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第4回 阪神最終週 枠順別成績(2013~2017)


これを見ると、確かに外枠の方が勝率、連対率、複勝率が高いことが窺えます。また、馬券に絡んだ脚質をまとめると

 

 逃げ゙…17頭(9.6%)

 先行…50頭(28%)

 差し…97頭(54.5%)

 追込…11頭(6.2%)

 マクリ3頭(1.7%)

 

となり、圧倒的に差し馬の馬券に絡む確率が高いと言えるでしょう。

 

したがって、第4回 阪神最終週の傾向としては「外枠差し有利」と考えてよさそうです。

 

 

 

 

 

……ここまで読んで、そんなことは当たり前だ、開催が進むにつれて芝の内側を中心に荒れて行くのだから、外差しが有利に決まっている!と思われた方が大勢いらっしゃると思います。

 

 

そこで、もう1歩踏み込んでデータを分析しました。

 

数は少ないながらも、内枠でも馬券に絡んでいますが、内枠の馬が馬券に絡んだレースの映像を確認したところ、以下の2パターンに分かれていました。

 

 

  1. 内枠発走だが、外を回して3着以内に入った馬
  2. 最後の直線で馬場の内側を走り3着以内に入った馬

 


先に挙げた過去5年間の競争データの表のうち、黄色でマークした馬が1. 外を回した馬、青でマークした馬が2. 馬場の内側を走った馬(内枠発走以外の馬も含む)です。

 

 

これを見ていただいたらわかる通り、馬券に絡んだ内枠の馬でも、圧倒的大多数が結局は外に回しています。同じ差し馬でも、ポジション取りを考えたときには内枠<外枠となることは明らかでしょう。もしも内枠に差し・追込馬が入ってしまった場合、騎手の技量・判断が大きく影響してくるのではないでしょうか。

 

 

では、2. 馬場の内側を走った馬はどのような馬なのでしょうか。それもまとめてみました。

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馬場の内側を走って馬券に絡んだ馬一覧

最後の直線で内側を走り3着以内に入った馬は、位置取りを考えると必然的に逃げ・先行馬が多くなっています。

1着、2着に入った逃げ・先行馬を見ると、ほとんどのレースがSペースで推移しており、前残り展開であったことがうかがえます。なお、マイネルハニー(2017年10月1日 阪神11R ポートアイランドS)は唯一Hペースのなか、馬券に絡んでいます。

 

3着は全て逃げ・先行馬が占めておりますが、ほとんどがHペースでなんとか前に残り3着を確保した馬がほとんどでした。

 

注目すべきはインを突いて勝った差し馬がサフランハート(2016年10月1日 阪神12R 3歳上500万下)、ブリラーレ(2016年10月1日 阪神2R 2歳未勝利)、ヤマノレオ(2014年10月4日 阪神10R 芦屋川特別)の3頭、2着まで届いたのがアングライフェン(2015年10月4日 阪神9R 兵庫特別)1頭の合計4頭しかいないことです。
 

馬券に絡んだ差し馬が全部で97頭いたことを思うと、インを突いて馬券に絡んだ馬が4頭しかいないのはとても少ないといえます。

 

この4頭と先に挙げたマイネルハニーを合わせた5頭をみると、いずれも稍~重馬場で勝ち星を挙げている道悪巧者でした。

 

  • マイネルハニー  稍【3.0.0.1】、重【1.0.0.3】
  • サフランハート  稍【1.2.1.1】、重【1.1.1.2】
  • ブリラーレ    稍【1.0.0.2】
  • ヤマノレオ    稍【1.0.0.1】
  • アングライフェン 稍【1.0.1.3】、重【1.0.0.3】

  (データはいずれも2018年9月27日時点の累計)

 

以上の5頭も含めて、1着、2着、3着に入った馬の馬場別成績は以下の通りです。

 

  • 1着 稍【8.5.2.20】、重【1.2.2.11】、不良【0.0.1.1】
  • 2着 稍【6.0.2.7】、重【4.0.0.7】、不良【0.0.0.1】
  • 3着 稍【4.2.7.17】、重【2.0.1.9】、不良【1.0.0.4】

 (データはいずれも2018年9月27日時点の累計)

 

なお、血統的に見た時に特定の産駒が著しく好成績を収めているということはありませんでした。

 

 

 

 

以上をふまえると……

 

第4回 阪神最終週の傾向として

  • 馬場の外側を走れる差し馬が有利
  • Sペースで推移するならば、前残りすることもある
  • 道悪巧者(特に稍重で好成績の馬)の差し馬にはイン突き要注意

とまとめることができます。

 

今週末の阪神競馬場はあいにくの雨模様となりそうなので、予想をされる際には馬場適正を考慮されてはいかがでしょうか。

 

 

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