第4回 東京開幕週の傾向(2015~2017)

いよいよ今週末から京都・東京の2場開催。秋華賞菊花賞天皇賞・秋といったG1はもちろんのこと、毎日王冠京都大賞典なども非常に楽しみですね。本格的なG1シーズンの到来とあって、いよいよ秋に入ったと実感する人も多いのではないでしょうか。

 

 

さて、今回は第4回 東京開幕週の過去3年間のデータを取ってみました。開幕週は3日間開催となり、量が膨大となるため今回は3年間になりました。

 

 

前回の第4回 阪神最終週では過去5年間で合計59レース、今回は3年間で合計51レースですので、サンプル数の観点からはあまり変わらないといっても差し支えないでしょう。

 

では、早速過去3年間のデータを見て行きましょう。

 

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第4回 東京開幕週(2017)

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第4回 東京開幕週(2016)

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第4回 東京開幕週(2015)

 

以上3年間の枠順別成績、脚質別成績は次のようになりました。

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第4回 東京開幕週 枠順別成績と脚質別成績(2015~2017)



開幕週は「内枠・先行」が有利とはよく言われますが、東京競馬場に関しては全くこの傾向が当てはまらず、むしろ「外枠・差し」が多く決まっていることが一目瞭然です。

 


この要因としては、やはり東京競馬場のコースが大きく関係しているでしょう。

 

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東京競馬場 コース図

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東京競馬場 高低差

コース紹介:東京競馬場 JRA より引用)

 

東京競馬場といえば、やはり最後の直線に待ち受ける高低差2mに及ぶ坂でしょう。しかも、この直線は525.9mもあり、結局のところこの直線での坂道での上り勝負となる場合がほとんど。そのため、上りの持久力・瞬発力さえ持ち合わせていれば、たとえ最後方からでも追込が届くこともしばしば見受けられます。

 

ですので、開幕週であっても、「内枠・先行」とはならずに最後まで走れる持久力と瞬発力を兼ね備えた馬が勝っているのでしょう。

 

ちなみに、開幕週ですので芝は内側であっても、外側であっても、特に有利・不利はなさそうです。

 

たとえば2016年の馬券に絡んだ全51頭の位置取りを見てみると、内側14頭(27.5%)、中23頭(45%)、外側14頭(27.5%)となっています。

 

中が多いのは、単純に母数で考えたときに、内や外よりも真ん中を通る馬が多いという理由でしょう。

 

また、差し馬が全て中~外を通っているかというと、そういうわけでもなく、最後の直線で脚がとまってしまう馬が多いため、馬群が密集するというよりはどんどんバラけていくため、馬群を縫うようにしてインを上がっていくケースも見受けられます。

 

ですが、枠順別成績を見れば一目瞭然であるように、やはり外に出して一気の差し脚を披露するパターンが多いように思われます。

 

 

 

次に、距離別の成績を見て行きましょう。

こちらは、距離によってはサンプル数が少ないものもあるので、あくまでも参考程度にご覧ください。

 

 

 

●芝1400m

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第4回 東京開幕週 芝1400m(2015~2017)

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第4回 東京開幕週 芝1400m(枠順別成績と脚質別成績)


最も短い距離である芝1400mですが、距離が短い分、全体の平均と比べるとやや先行馬が好成績を残していると言えるでしょうか。サンプル数が5と少ないので、ここから傾向を導き出すのはやや危険かと思いますが、下級条件のレースが多いこともあり、全体的にSペースになることで、結果的に前残り展開になることが考えられます。

 

 

 

●芝1600m

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第4回 東京開幕週 芝1600m(2015~2017)

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第4回 東京開幕週 芝1600m(枠順別成績と脚質別成績)

 

NHKマイルカップヴィクトリアマイル安田記念が行われるこの舞台。サンプル数が19と一番多いこともあって全体の平均値と比較的近く、「外差し」が多く決まっています。ただし、全体の平均値とは違い、1枠の好走が特徴的です。また、逃げ馬も比較的好成績を収めています。ですが、差し・追込の後方勢の成績が圧倒的です。

 

 

●芝1800m

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第4回 東京開幕週 芝1800m(2015~2017)

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第4回 東京開幕週 芝1800m(枠順別成績と脚質別成績)

差しと追込の後方勢が好成績を収めています。枠順も見ても、外枠が好走していますが、特に6枠の成績がずば抜けて好成績。この辺りになってくると、展開に左右されるというよりは、本当に強い馬が確実に勝ってくる印象です。

 

 

●芝2000m

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第4回 東京開幕週 芝2000m(2015~2017)

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第4回 東京開幕週 芝2000m(枠順別成績と脚質別成績)

サンプル数が6と少なく、はっきりとは言えませんが、1600mや1800mとは違い、一気に逃げ・先行の成績が良くなっています。考えられる要因としては、こちらも該当期間は2歳新馬・未勝利戦での開催しかないため、Sペースで流れることが多いからでしょうか。



●芝2400m

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第4回 東京開幕週 芝2400m(2015~2017)

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第4回 東京開幕週 芝2400m(枠順別成績と脚質別成績)

日本ダービーオークスジャパンカップなど、日本を代表するレースが行われる舞台。差し・後方勢の好成績が目立つが、特に最後方から駆け上がってくる追込馬の好走が目立ちます。

 

 

以上、第4回 東京開幕週に関するデータをまとめました。簡単にまとめるとこのようになります。

  • 開幕週であっても、差しが有利
  • 芝は荒れていないので、コースに有利・不利はない
  • 芝2000mは先行勢が有利(※サンプル数が少ないので要注意)

 

上り勝負になることが多いので、上りタイム(とそのコース)に注目する必要がありそうですね。

 

 

今週末は3日間開催となりますが、頑張って勝ちましょう!!

予想が完成したら、Twitterに載せますのでそちらもご確認よろしくお願いします。

 

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