2018/10/6 レース傾向【京都】
本日から開幕を迎えた第4回 京都開催。
芝5レース、ダート7レースが行われましたが、それぞれの傾向を改めて見直してみました。
明日以降のご参考になれば幸いです。
まずは芝から見て行きましょう。
たった5レースしか行われていませんが、一言で「芝の傾向は○○○だ!」と表現できないほど、難解な結果となりました。
ただし、気になったのは「差し」が多く決まっているのかな、という点です。しかも、差しで馬券に絡んだ全7頭のうち、実に6頭が最後に外側に進路を取っている点です。
レースを見返してみると、開幕週であるにもかかわらず内側を走った馬はあまり伸びておらず、外側を通った馬が一気に伸びてきている印象を受けました。
例えば、本日の京都10Rを例にとって見てみましょう。
3着に入ったボンセルヴィーソは、最後は馬場の真ん中やや内側、内ラチから2頭分ほど空いた部分を走っていました。
過去のボンセルヴィーソの走りを考えると、4コーナーを回った時点で逃げたユアスイスイとほぼ並びかけていましたので、そのまま差し切ってゴールインするかと思いました。
しかし、実際は上り34.5秒で1着どころかユアスイスイを差し切ることすらできずに3着。3走前の安土城Sでは同コースを走って上り33.4秒を記録していることを思うと、1秒以上も時計が掛かっていることが分かります。
両レースのペースを比較してみると
2018/10/6 久多特別 曇・稍
12.6-23.9-35.5-47.1-58.4-69.9-81.6
2018/5/27 安土城S 晴・良
12.4-24.0-35.6-47.0-58.1-69.1-80.7
ほぼ同じようなペースを刻んでおり、やや安土城Sの方が速いペースでありました。確かに良馬場と稍重とで条件が全く違いますし、今走に関してはボンセルヴィーソは3ヶ月振りのレースであったので、こうした要因で思ったより伸びなかったのかなとも考えられます。
ですが、馬券に絡んだ差し馬のほとんどが外側を走ったことを思うと、開幕週であるにもかかわらず「外差し」の傾向が見てとれます。
ちなみに、3Rで3着に絡んだニューポート。4コーナーを回り、初めは外側を走って、斜め方向に進み中側に侵入してきており、加速する際には外側を走っていました。
次に気になったのは、先行勢、特に逃げ馬の存在です。ハナを取った馬とその着順をまとめると次のようになります。
- 2R 2歳未勝利 1400m タマモメイトウ(4着)
- 3R 2歳未勝利 1800m(外)クオンタムシフト(1着)
- 5R 2歳新馬 1600m メイショウヤワラギ(5着)
- 8R 3歳上500万下 2000m イイコトズクシ(2着)
- 10R 久多特別 1400m(外)ユアスイスイ(2着)
このようにハナを取った馬が全て掲示板は確保しており、その内3頭が馬券にも絡んでいます。
また、先行脚質で馬券に絡んだ馬の4コーナーを回った時点での位置取りを見てみると、
- 2R プロム3番手、ヘヴンリーウインド4番手
- 5R クロスペンデュラム3番手
- 8R エーティーラッセン2番手
- 10R ボンセルヴィーソ2番手
といずれも好位につけており、後続と差があった分残ったという感じでした。
以上から、芝の傾向をまとめると「前残り」と「外差し」という2つの傾向が混在しているため、まるで魔境のような印象を受けたのではないでしょうか。
「前に行く馬」と「外から差してくる馬」をしっかりと見極め、両者の力関係を比べて予想する必要がありそうです。
次に、ダートに移ります。
ダートの傾向ですが、1400m以下と1800m以上に分けて考えた方が良さそうです。
・1200m~1400m(1R.4R.7R.12R)
逃げが3頭、先行からは8頭絡んでおり、差しはわずか1頭。ほとんどの馬が4コーナーを回った時点で先頭集団に位置していました。
・1800m~2000m(6R.9R.11R)
逃げ1頭、先行1頭、差し5頭、追込1頭、後方からマクって一気に先頭に立った馬1頭。しっかりと上りの脚を使える馬が馬券に絡んでいます。
以上、芝とダートの傾向をまとめました。今一度振り返ってみると、
- 芝は「前残り」と「外差し」が混在する馬場傾向
⇒先行勢と外差し勢の力関係をしっかりと見極める - ダートは距離によってはっきりと傾向が異なる
⇒1200m~1400m…逃げ・先行有利
⇒1800m~2000m…差しが多く決まる
残り2日間、しっかりと馬場状態・展開を見極めて勝ちましょう!!